| 7月2日のWARUKO |
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| 「同窓会」 |
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mamaのいない夜は平和です。mamaがいると、やたらめったらWARUKOをダッコしちゃあ、ムギューッしてクンクンして、強制的ハナハナチュッチュしたり、肉球をぷにゅぷにゅさわったり、WARUKOはいい迷惑なのです。
その点、papaはにゃんこ心をよぉくわかっています。一人で物思いにふけったり、ぼんやりしたりする、WARUKOにとって、とっても大事な時間を、決して邪魔したりはしません。
でもね、折角mamaがいないっていうのに、大事なぼんやり時間を満喫していたWARUKOの足元に、うじゃうじゃと集まって来たのが…… |
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WARUKO1号から4号までいるWARUKOの分身達です。(分身達の詳しいお話はこちら)
「ねえ、WARUKO! mamaは同窓会に行ったんだにゃん!?」
「にゃんで、分身を誰も連れて行かなかったんだにゃん?」
「ねぇ、にゃんで?」
「にゃんでなの?」
「うるさいにゃあ……お出掛けだからって、必ずmamaが分身を連れて行くとは限らないんだにゃん!」
WARUKOはめんどくさそうに答えました。 |
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「でもさぁ! 帰り、遅過ぎにゃい!?」
「もう電車にゃいよ!」
分身達は、WARUKOのぷくぷくポンポンの上を這い上がり、うるさく騒ぎ立てました。
「ねぇ。mamaがにゃにしてるか、千里眼の術で見てみようよぉ!」 |
「ねぇってば、WARUKO!」
分身達は、とうとうWARUKOの首のところまで這い上がって来て騒ぎます。
「うるさいにゃあ……見たければ自分達だけで見ればいいにゃん。WARUKOはmamaが外でにゃにをしようが、知ったこっちゃにゃいもん!」 |
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WARUKOのこの冷たい言葉に、分身達は固まってしまいました。 |
「聞いた!?」
「聞いた」
「もうWARUKOなんて、ほっといて、私たちだけでmamaの様子、見てみるにゃん」
「そうだにゃん! そうするにゃん!」
分身達は、輪になって意識を集中し、mamaが何をしてるのか、見てみることにしました。
そしたらば、まぁ、にゃんとにゃんと、mamaったらば、にゃんとぉ! |
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「見た!?」
「見た!」
「これはやっぱりWARUKOにも教えてあげた方がいいんじゃにゃい!?」
WARUKO1号は、WARUKO2号に言いました。そして分身達を代表して…… |
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WARUKO2号がWARUKOに報告することにしたのです。
「ねぇ、WARUKO、mamaったらね! 男の人に抱き抱えられてたにゃん!」 |
「え!?」
これはさすがのWARUKOも聞き捨てなりません。
「ねぇ、同窓会って、アヤシくて、アブナかったりするんじゃにゃい? 昔の彼と焼けボックイとか!」
WARUKO2号は心配そうに言います。
「まさか、その男の人と二人きりだったの!? 他の同級生達は!?」
「あ、他の人も一杯いたけど……」 |
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「にゃんだ……それなら大丈夫だよ。ああびっくりした!」
WARUKOはホッと胸をなで下ろしました。
でもにゃんでmamaは男の人に抱き抱えられてたんだろう……やっぱりちょっとアヤシくてアブにゃいかも……。 |
心配になったWARUKOは、真っ暗な窓の外を見つめながら、mamaの帰りを待ちました。
そんなWARUKOのことなんか、全然知ったこっちゃないmamaはその頃…… |
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カラオケで昭和の名曲、「木綿のハンカチーフ」をデュエットしていました。
mama世代にはとっても胸キュンの歌。
一年半ぶりの高校の同窓会は、時間なんか吹き飛んじゃうほど、楽しくて、賑やかでした。
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mamaの同級生たちは滅多に会わないのに、とても仲がいいんです。殆ど皆結婚してて、子供もいるのに、お店を移動するときなんか、男女関係なく、肩組んだり、腕組んだり、手をつないだりしちゃえるんです。
大学のときの友達とは、そんなことしたことないなぁ。何で高校のときの同級生とは、あんなにあっけらかんと、あけっぴろげにできるんだろう。
「今から積立貯金して、私たちだけの老人ホーム、作ろうよ」なんて、高校生の子供がいる子が言い出して、「よっしゃ。俺に任せろ。俺が建てる」なんて一級建築士の子が胸を叩いたりして。
それにしても、「高校生の子供がいる」って、すごいことだよねぇ。
だって、私達が高校生だったんじゃん。
大人に反発したり、反抗したりするくせに、早く大人になりたくて、背伸びしたり、知ったかぶったりしてたよね。
人はいつ「大人」になって、いつ「子供」でなくなるんだろう。思春期のあの頃は、オトナとコドモの間の、何てぶっとい「境界線」なんだろう。ガキなのに、おとなびた部分もあって、でも絶対に大人じゃない。そんな不安定な季節に出逢って、相当こっぱずかしいコトしてたのをお互いに知ってるから、大人になった今、恥ずかしさも照れもなく、肩組めたりするのかなぁ。
きっと、出逢った時代が、友情の質を決めるんですね。
そう言えば、イマドキの高校生は、「友達、何人いるの?」って聞かれると、「二百人」とか「三百人」とか、携帯に電話番号を登録してある人数を答えるそうだけど……友達は数じゃなくて質だよね。その中から、一体何人が「一生の友達」に育つのかな。「友達作り」って、本当に大切な、若いときの「仕事」だと思います。 |
一方WARUKOは、ひたすらmamaの帰りを待っていました。空はもう白んできて、花壇のベゴニアの花の色が、浮かび上がっています。
「まったくもう、mamaったら、一体いつ帰って来るんだにゃん? まさか男の人と二人きりになんかなってないよね……」
WARUKOは心配で眠れません。
そして漸くmamaが帰って来たときは、もう既に…… |
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すっかり朝になっていました。 |
「ん!? にゃんか、ヘンだ……」
WARUKOは窓越しに、mamaの歩き方を見て思いました。
すんごい変な歩き方をしていたのです。 |
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実はね、mamaは久々に厚底サンダルなんて履いてっちゃったもんだから、酔っぱらって、とてつもない転び方をしちゃったんです。
転んだ瞬間、痛くて自分一人で立ち上がれません。で、男子の同級生が二人がかりで、抱え上げてくれたんです。(何しろ重いからねぇ〜(^^;;;)
そして左足首捻挫、右膝打撲。 |
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あ〜あ。見るも無残な右膝。腫れちゃって、痣になっちゃって。高校生の頃と違って、新陳代謝が悪いからなぁ。治るのに相当かかりそう。 |
「うわぁ、こりゃひどいにゃあ!」
分身達もmamaの膝を見て、可哀相になりました。 |
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「自業自得だにゃん。ハメ外しすぎ」
と、WARUKOはちょびっとBLACK WARUKOが入って、意地悪を言ってみたけど、でもあまりにも痛そうなmamaのお膝を…… |
ペロペロして、WARUKO流「イタイのイタイの飛んでけ〜!」をしてあげました。
「ありがとねー! WARUちゃあん!」
mamaはすぐさま、WARUKOをダッコしてムギューッして来ました。 |
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「ウゲェ……グルジイ……ソレはしにゃくていいんだけどにゃあ……」
そしてmamaから逃げ出したWARUKOは…… |
大好きなpapaのはげあたまで、お口直し。
う〜ん! やっぱりpapaのはげあたまはおいチいにゃん!
mamaのお膝の百倍おいチい にゃん! |
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