| 3月27日のWARUKO |
 |
| 「マチガイにゃいッ!」 |
 |
| |
 |
 |
春だと言うのに冷え込んだある日のこと。
WARUKOが床暖房のぬくぬくを、ころころ転がりながら楽しんでいると、突然何かの気配を感じました。 |
 |
 |
 |
と、そこに転がって来たのは、何やら真っ赤なまんまるボール。
WARUKOはまんまる系のものが大好き。
一番大好きなまんまる系は、勿論WARUKOpapaの…… |
 |
はげあたま! WARUKOはまんまるはげあたまをぺろぺろするのが大好き。 |
 |
 |
 |
 |
このまんまる青色ボールは、WARUKOお気に入りのおもちゃです。 |
 |
それにしても、この巨大なまっかっかボールは一体にゃんなんだろう。 |
 |
 |
 |
 |
 |
「アレ、にゃんだと思う?」
WARUKOはきょうだい達に聞いてみました。
「う〜ん。にゃんだろうねぇ。WARUKOのおもちゃにしては、デカすぎるしにゃあ……」
するとそこへWARUKOmamaがやって来て…… |
突然まっかっかボールに座って、ボールをボヨンボヨンいわせながら、弾み始めました。
「あ、いいかもいいかも、これ、いいかも!」と、弾むWARUKOmamaが弾んだ声をあげます。
そのとき、WARUKOは閃きました。 |
 |
 |
 |
 |
 |
「わかった! これはアイツらの仲間だにゃん!」
アイツらとは、WARUKOが「ホコリ高き邪魔者達」と名付けている…… |
WARUKOmamaが買って来ては使わなくなる、エクササイズグッズ達だぁ!
あのまっかっかボールもきっと、コイツら同様、いつかリビングの片隅に追いやられ、ウズ高きホコリにまみれる運命にあるのだろう。 |
 |
 |
 |
 |
 |
「マチガイにゃいッ!」
WARUKOは目を細め、最近お気に入りの長井秀和さんの物真似で言いました。 |
「アレ、やっぱりエクササイズ用品で、バランスボールって言うんだって。シェイプアップと腰痛にイイらしいにゃん」
「へぇ……でも無駄な抵抗だと思うけどにゃん」
「いくらエクササイズやったって、夜中のお酒とおつまみ、やめなきゃ、意味にゃいよね」 |
 |
 |
WARUKOmamaのバランスボールでボヨンボヨンを見ながらそう話すきょうだい達に、WARUKOは言いました。
「人間はにゃんこと違って、無駄なことと意味のないことを、せずにはいられない動物だから仕方にゃいにゃん」
そしてWARUKOは、つい先日、新聞の一面を飾ったある記事を思い出しました。それは…… |
 |
 |
武豊でも勝てなかった、ハルウララ!
競馬なんだから、あそこまで負け続けたら走る意味ないし、超一流騎手が乗ったって無駄な抵抗だと思うのに、ハルウララを見限る人がいるどころか、応援する人ばっかりなのはにゃんでだろう。
「せめて一勝して!」と願う人よりも、「負け続けていいよ。そんなハルウララが愛しいよ」と言う人が多いのはどうしてにゃんだろう。 |
やっぱり人間の人生、勝つことより、負けることの方が多いからかにゃあ。負けても負けても、走り続けるハルウララに、きっと人間は「自分自身」を見るんだね。負けたって、コケたって、失敗したって、自分の人生、走るしかにゃいんだもん。でも勝てなくたって、走り続けてれば、応援してくれる人が必ずできる。そういう人との出逢いこそが、勝ち負けの結果よりも、うんと素敵な財産になったりするんだよね。
だから「無駄な抵抗」とか「意味ない努力」と言われても、何もしないよりした方がいいんだよ。たとえいい結果に恵まれなくても、何もしないで、しなかったことを後悔するよりも、万が一の可能性を信じて頑張る方が、人生のキラキラ度が増すんだよ。 |
だからWARUKOmamaの「無駄な抵抗・意味ない努力」の可能性も信じてあげよう。いつかきっと、痩せられる日が来ると願って応援してあげよう。
WARUKO達はお互いに肩もみしながら、WARUKOmamaのバランス・ボールでボヨンボヨンを見守ることにしました。
でもね、そんな心優しいWARUKOの中にも、実は意地悪なBLACK・WARUKOなるにゃんこが棲んでいました……。 |
 |
 |
 |
 |
BLACK・WARUKOはニヒッとニヒルな笑みを浮かべて言いました。
「WARUKOmamaより先に、バランスボールが痩せるだろう。なぜなら、あの体重で乗られたら、空気はすぐ抜けるに決まってる」 |
「マチガイにゃいっ!」
しかし、BLACK・WARUKOは長井さんに似てるにゃあ……
あ、長井さんが、にゃんこに似てるのか。そっかそっか。そうでした。 |
 |
 |
さて、バランスボールが来てから二週間後。
まだWARUKOmamaのバランスボールでボヨンボヨンは続いています。だけどまだ1キロも痩せていません……(x_x)
それでもWARUKOmamaは、永遠の目標、「いつか痩せる」に向かって、無駄な抵抗、意味ない努力に邁進するのでした……(^^ゞ |
|
|