サッカーは、こうあるべきだというものを子供達に教えて貰った。教えてくれたのは、我がスポーツ少年団の4年生チーム。わがチームの4年生は、4年前、つまり彼らが1年生の時は、1人しかいなかった。それが、2年生の時に5人になり、3年生で9人。そして4年生になってから更に5人が増えて、14名にまでなったチームだ。その彼らが、試合に臨んだ日曜日。俺は、清々しい気持ちにさせて貰った。何故かと言うと、みんながみんな、一生懸命ボールを追い掛け、サッカーを楽しんでいたからだ。

今年になって入った5人は、試合初体験。しかも、そのうち3人が女の子。まだ、サッカーを始めたばっかりだから、技術なんてなってない。ボールを蹴るにしても、つま先で蹴ったりしている。トラップだって出来ない。トラップという言葉すら知らないんだから。でも、ボールを追い掛けようとする気持ちは、誰にも負けてない。トラップで流れたボールを追い掛け、タッチラインに転がったボールを必死になって追い掛ける。そして、ボールを持ったら、拙いドリブルで前へ前へと走って行こうとする。敵が持ったボールに対しても必死になって食らいついて奪い返そうとする。その気持ちが、態度が、清々しいのだ。

中には、胸を押さえて苦しそうにしている女の子もいた。広いピッチでプレーするのは、初めてだからそうなるのも当たり前だ。でも、「大丈夫か?」とベンチから掛けられた声に「大丈夫」とかすれた声で答え、また走り始める。そして、前からサッカーやっていた同学年の先輩達は、そんな子供達に負けまいとしたのか、見本を見せようとしたのか、はたまた新しく入った女の子達にかっこいいところを見せようとしたのか、一生懸命ボールを追い掛け、敵ゴールまで突き進んでいく。俺は、そんな4年生の子供達に、本来のサッカーの楽しさを教えて貰ったのだ。

今や、サッカーは人気スポーツとなり、4−4−2だとか3−5−2だとか、システムや布陣の話をみんながしたがる。俺だってそうだ。そして、少年団のコーチ達は、そのシステムに子供達を当てはめようとしてしまう。しかし、そんなことは関係ないのだと教えて貰った。どんなシステムだって、どんな布陣だって、みんなが楽しむことが一番大切なのだ。そして、サッカーを楽しむというのは、一生懸命ボールを追い掛けることなのだ。俺は、これがサッカーだよなと思いながら、ピッチ上で走り回る選手達を眺めていた。みんながゲームに集中し、勝利という目的に向かって力を合わせている。それが、楽しいサッカー、サッカーを楽しむということなのだ。

監督としてベンチに入ることが多くなった俺は、最近の自分の態度を反省し、勝つ為のサッカーではなく、楽しむ為のサッカーを子供達に教えてやろうと、あらためて思い直したのだった。

ドラゴンライターズの練習や、少年サッカーの練習や試合、それからテレビで見たサッカー関連の番組&試合等で俺が感じたこと、思ったことを書いていきたいと思います。

■2004年
10月17日:王様とは誰か?
■2003年
6月16日:楽しいサッカー
5月30日:無邪気
3月16日:試合中の風景
2月10日:監督の悩み
1月8日:ピッチ上の小さな天使たち その2
1月7日:サッカー少年の恋
12月31日:2002年から2003年へ
12月15日:試合
12月12日:ピッチ上の小さな天使達
12月9日:日本人10番対決