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勝ちにこだわるべきか、子供達全員の経験を優先するべきか……?
これは、少年サッカーの指導者を続ける限り、常に付きまとう問題である。
2月8日(土)、9日(日)の二日間に渡って、3年生以下の大会が行われた。
出場チームは、近隣のスポーツ少年団24チーム。初日は、3チームごと8組に分けられた予選リーグが行われ、1位チームが決勝トーナメントに進出、2位が敢闘賞トーナメント、3位が予選敗退となるシステムだ。
俺が所属するスポーツ少年団は、同日に6年生クラスの大会が別会場で行われていた為、俺を含めた3人のコーチが3年生以下の選手達を連れ、上記の大会に出場することになった。
スポーツ少年団の大会では、各団のコーチが審判を勤めることになっている為、三人の内二人が審判、一人が監督ということになり、俺が任されることになったのは監督だった。
まずは初日の予選リーグ。今回のわがチームは、インフルエンザで倒れた子供が出た為、3年生7人、2年生5人、全部で12人で構成されている。うちの団は、やって来た子供は全員試合に出してあげるというのが基本方針だから、誰を先発メンバーから外し、誰と交代させるかをまず考えなければならない。で、俺は、2年生でジャンケンさせ、負けた4人を前半後半ごとに替えていくようにした。結果、点取り屋である2年生が控えとなった試合で負け、1勝1敗の2位。決勝トーナメントに進むことは出来なかった。
ここで、一番最初の悩みである。他のコーチは、点取り屋である子供を出していたら勝っていたかもしれないよと言ってくれた。その点取り屋は、俺の息子なのだ。だから、周りを気にせず、勝ちにいった方がいいよとアドバイスしてくれたというわけだ。
そして二日目。敢闘賞トーナメント。勝ち進めば、敢闘賞とは言え、子供達にも自信がつき、大きな喜びを手に入れることが出来る。俺は、考えた。選手起用をどうするべきか。正に、勝ちに行くべきか、子供達全員の経験を優先するべきか、である。
結果、サッカーに集中していない二人の子供を前半と後半で、交替交替で試合に出させることにした。その二人は、他の選手より出場時間が短くなってしまうが、一生懸命やっている子供達が、サッカーに集中せず、試合に出てもただ見ているだけの子供のせいで、大きな喜びを手に入れることが出来なくなるのは可哀相だと俺は考えたのだ。その子達を入れることで、一生懸命ボールを追い掛けている他の2年生の子供を外さなければならなくなってしまうのだ。
トーナメント一戦目は、その二人を控えにした為、問題なく切り抜けた。だが、二戦目。最初の試合で控えになった子供を再びベンチに座らせたら、あるお母さんから文句が出た。2試合続けて控えにするのは可哀相ではないかと言うのだ。
そう言って来たのは、その試合の後半からベンチに座らせようと思っていた子供のお母さんだ。もしかしたら、自分の子供が再び控えになることを予想し、そう言って来たのかもしれない(注・もう一人の子供のお母さんは来ていなかった)。
で、俺はまた考えてしまった。自分の子供にずっと試合に出ていて欲しいと願う母の気持ちはよく分かる。でも、この大会にはタイトルが……。しかも、今年の成績によって、来年も出られるかどうかが決まってくるのだ。
結局俺は、そのお母さんの視線に耐えられず、前日と同じように2年生を順番にベンチに下げることにし、結果、敢闘賞トーナメントの決勝、つまり敢闘賞決定戦で敗退。なんのタイトルも取れずに大会を終えたのだった。
俺が選手器用において下した判断が正しかったのかどうかは今も分からない。もし俺が最初の方針を変えていなかったら、敢闘賞というタイトルを取れていたのかもしれない。
一生懸命頑張っている子供達に、何らかの栄冠を取らせてあげたい。
そしてそれを、サッカーの試合に来ているのか、遊びに来ているのか分からない子供によって妨げられるのは可哀相だとも思う。
しかし、わが子の出場を願う母親の気持ちもよく分かる。
下手でもいい、一度もボールに触れなくたっていい。一生懸命ボールを追い掛ける姿さえ見せてくれれば、こんな悩みなんか抱えず、迷わず試合に出させてあげるんだけど……。
この問題には、正解なんかないのもしれない。でも、どうなんだろう? 勝ちにこだわるべきか、選手全員の経験を優先するべきか。
いや、そうではない。勝ちにこだわるべきか、お母さんの気持ちをくんであげるべきか、だ。
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| ドラゴンライターズの練習や、少年サッカーの練習や試合、それからテレビで見たサッカー関連の番組&試合等で俺が感じたこと、思ったことを書いていきたいと思います。 |
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