「猟奇的な彼女」と「レッドドラゴン」を観た。
大当たりが2本でとっても幸福です。
仕事がはかどらなくて沈鬱な気分の中、この重い気分をなんとかしなきゃと思って観た甲斐があった。
「猟奇的な彼女」は久しぶりに青春時代の胸をかきたてられるような切なさを味わせてくれた。なんというか、本当に「切ない」としか言いようがない映画なのです。
しかも面白くて、感動的。
主演の「彼」の演技にはびっくりした。日本でいえば内村みたいなキャラなんだが、演技は数段上だった。あんな若者なのにすごいよなあ、韓国は。
彼の演技で何度笑わせてもらったか。恋の迷いもうまく表現してたし、監督も肩肘張らずに素直に表現してくれていて、本当にお見事だった。
歳とともに「恋」なんかにはあんまり興味が行かなくなっていた私にも、久しぶりに青春が甦ってしまいました。
具体的にどこがいいかって言うと、殆ど良かったわけです。エピソードが。
電車の中、一輪の花、カノン、見合いのとこ、海、などなど、どれもこれも面白いのです。
ただ、ラストのまとめのところで、やっぱりちょっと監督の色気が出てしまって、それがちょっと不満なんだけど、まあ、そこまでがあまりにも面白いので、あのくらいのわがままは許します。
とにかく、ありがとうと言いたい作品でした。
「レッド・ドラゴン」は、もうなんというか、すごいなあ。
こういうのは、同じ業界の人間として、どうにもこうにもかないません。
ただひたすら脱帽です。
話の作り方としては基本を踏んでて、真似すればなんとかなるんじゃないかとも思うんだけど、やってみると絶対に力の差が出るっていう作品です。
でも今度挑戦してみます。時間をかけて小ネタを集めれば戦えるぞという希望は捨てたくないですからね。
日本の、特に2時間もののテレビドラマでは、途中で犯人側から描くっていうのが、わりとタブーになってて、そういうのをやる場合も、単に説明だったり、つなぎのシーンだったり、捜査で解明出来ないから犯人側から種明かししちゃえみたいな感じで作ってるようなのが多いんだけど、「レッドドラゴン」の犯人みたいにきっちり描くのは、一度やってみたいなと思いますね。
それにしても、あそこで盲目の女性を登場させちゃうのは秀逸だった。
勿論、じっくり考えると、そのアイデアは話作りの段階で出てくるな、とは思う。
ただ、ああいう幼児体験が原因になっているっていうのは、実にリアリティがあって、実際に犯罪を冒している人たちの殆どがそういうところに因してるんだけど、映画でああいうふうに正面切ってあざとくやられると、またかと思ってしまうのは贅沢なんだろうか。
アメリカでは、かなり深刻な問題みたいだから、しょうがないか。
とにかく勉強になりました。
やっぱりいい作品を作るには時間と手間をかけなきゃ駄目ってことですね。
それでですね、犯人の名前が「Mr.D」だったのが、参った。
「areaD」の主催者としては、納得いかねぇなあ。
でも私の場合、ペンネームの「bull」だって、英語では「bull shlt
!」って使うくらい汚い言葉だそうだから、まあ、いいか。
というわけで、2本とも大当たりで幸せでした。
この間の長野のシナハンで出会った意外な感動については、次回また。
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