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一昨日、「温泉へ行こう4」の顔合わせがあった。
スタッフキャスト全員集合である。
懐かしいお顔が並んでいてわくわくした。
出戻りの石原はあちこちへ行って、「どうもどうも」「ご無沙汰です」
「帰って来てしまいました」と挨拶を繰り返した。
一度は脱走した石原を、みなさん、あたたかく迎えてくれて、とてもうれしかった。
そして全員の挨拶が始まったが、例によって、笑わせてくれる人はきちんと笑わせてくれ、笑われる役回りの人は、ちゃんと生真面目に笑われる挨拶をしてくれて、それがまた以前の役回りと同じなんで、「温泉」に帰って来たんだなあと感慨ひとしおでした。
挨拶が終わり、休憩時間になると、またみなさん同窓会みたいにあちこちで盛り上がって世間話に花を咲かせておりました。本当にこのグループはみんな仲がいい。
そして自分の役回りをよく知っている。「温泉へ行こう」という番組のどこがどう受けているのかをそれぞれのみなさんがよく分かっているということだ。
そして、第一週分の脚本の読み合わせが始まった。
これがまたまた、あの「温泉」ぶりでして、主役の「薫」さんも仲居さんたちも、まあテンションの高いこと。笑わせてくれます。泣かせてくれます。新しく番組に入った出演者の方々はきっと戸惑うだろうなあと思って見ていたら、きちんと流れに乗ってくださって、なるほどさすがプロだと感動。
この、一週目の清本由紀脚本が実に傑作。
笑い、涙、感動、サスペンス、すべてをバランス良く配した見事なホンに仕上がっています。そのため、「勘違い」した芝居をしている出演者はひとりもいなかった。普通は「ちょっと違うなあ」と思うことが時々あるのだが、昨日の本読みに関してはそれが一切なかった。
「温泉へ行こう」は実にバランスがいいと、本読みを見ていて、あらためてそう思った。喜怒哀楽、ドラマ、サスペンス、出演者のキャラクター、軽さ、深み、すべてが実にバランス良く配置されている。
これがヒットした理由のひとつなんだろうなと実感した。一流のシェフによる腹八分目の満足感とでもいうんでしょうか、実に見事に配分を計算された番組だなあと思いました。
……とまあ、日記なんだか宣伝なんだか分からなくなってしまったが、「温泉へ行こう4」がいよいよ本格的に始動しました。
乞ご期待ということですね。
脚本は、ロケ場所のアクシデントなどもあって遅れ気味ですが、2週目も3週目もステキな脚本があがっています。
私は今回、脚本は書かず、打ち合わせに出て好き勝手な意見を言うだけなので、とっても楽しいです。
でも脚本家はその打ち合わせの結果を家に持って帰って、原稿用紙を一から埋めなければならないんだから、大変だなあとまるで人ごとのように思っています。
打ち合わせが終わって、さあ飲みにでも行こうかってところから、脚本家の仕事が始まるんだものなあ。やっぱ、大変だよ。
救急車で運ばれちゃう人もいるし、真っ赤な目をして打ち合わせに来る人もいるし、ノイローゼ寸前になっちゃう人もいるし、次の出番の脚本家は心臓バクバクだし。
まさに知力、体力、精神力の勝負です。
「私、シナリオライターになりたいんです」なんて若者が言ったら、私はまず「やめられるもんならやめた方がいい」と即答します。
こういう仕事をすると、かつて私の師匠が「石原くん、シナリオは腹で書くんだよ」とデッカイ腹をさすっていたのを、いつも思い出します。知力、体力、精神力のスタミナですね、脚本は。
とにもかくにも、「温泉へ行こう4」が本格始動しました。
ファンの方はお楽しみに。
それにしても私は「おかみ三代」から始まって、「ふたりのシーソーゲーム」そして「温泉へ行こう」の1〜4と、「温泉旅館」ものが続いている。
もし今死んだら、新聞はきっと「温泉旅館ライター石原武龍氏」とか書くんだろうなと思うと、ちょっと複雑です。
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